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クモは昆虫ではないの?脚と体のつくりを一緒に見る

クモは昆虫とは別の仲間です。昆虫の成虫の脚は基本的に3対、クモの歩く脚は4対。脚だけでなく体の分かれ方も図鑑で比べ、触肢と歩脚の違い、写真に見える本数だけで決められない理由を説明します。

この記事の要点

  • クモは昆虫とは別の仲間。 基本の体のつくりでは、昆虫の成虫は脚が3対、クモは歩く脚が4対です。
  • 脚と一緒に、体の分かれ方を見る。 昆虫の成虫は頭・胸・腹、クモは頭胸部と腹に大きく分かれます。
  • 写真に見えた脚の数だけで決めない。 脚が隠れたり失われたりすることがあり、4対の脚を持つ仲間もクモだけではありません。

目次

「クモは、昆虫のページじゃないの?」と聞かれたら、「クモは昆虫とは別の仲間なんだよ。脚の数と、体の分かれ方を一緒に見てみよう」と答えられます。似て見える生き物も、基本の体のつくりを比べると違いが分かります。

生き物の図鑑が気になる小学生と保護者に向けて、昆虫の成虫とクモを比べます。実物を捕まえたり、触ったりせず、本や博物館の写真で確かめる場面です。

「3対と4対」に、体の分かれ方を添える

まず、「対」は左右の一組のこと、と説明できます。基本の体のつくりでは、昆虫の成虫は3対、合わせて6本の脚を持ち、体は頭・胸・腹の三つに大きく分かれます。米国自然史博物館の子ども向け解説も、成虫についてこの特徴を示しています。博物館の解説

一方、クモの歩く脚は4対、合わせて8本。体は、頭と胸が一つになった「頭胸部(とうきょうぶ)」と腹の二つに大きく分かれます。オーストラリア博物館の解説

「こっちは6、こっちは8」と数だけ覚えるより、「昆虫の成虫は頭・胸・腹、クモは頭胸部と腹」と組み合わせて比べられます。ここで示すのは基本のつくりです。目の前に見える脚が6本ならすべて昆虫、と判定するためのルールではありません。

クモの顔の近くにある触肢は、歩く脚と分ける

クモの図をよく見ると、口の近くに、歩く脚とは別の一対の付属肢があります。これは「触肢(しょくし)」と呼ばれるものです。オーストラリア博物館は、触肢と4対の脚を別々に説明しています。

「前にも脚みたいなものがあるから、10本?」と思ったら、数え直す前に、図の名前を確かめてみます。「ここは触肢と書いてあるね。歩く脚とは分けているんだね」と、見た目と名称をつなげられます。触肢を5組目の歩く脚として足さないのが、今回のポイントです。

細かい働きを全部覚える必要はありません。まずは「同じように細長く見えても、図では違う部分として説明されている」と分かるところまでで、話を区切れます。

8本見えたら、必ずクモ?

脚を数えることは手がかりですが、それだけでは決められません。バーク博物館は、サソリやザトウムシなど、クモ以外にも4対の脚を持つクモ形類がいると説明しています。また、個体によって脚が失われている場合もあるため、一本ずつの見かけの本数だけでなく、対になった基本のつくりが重要だとしています。バーク博物館の解説

写真なら、体の向こう側の脚が写らなかったり、脚どうしが重なったりする場面も考えられます。「この写真では6本しか見えない」ことと、「基本のつくりが3対である」ことは、同じではありません。

数が合わないときに、無理に答えを決めなくて大丈夫です。「この写真だけでは全部は分からないね。説明図も見てみよう」と、別の資料へ移れます。家で見つけた生き物に近づいて、脚を確かめる課題にする必要はありません。

図鑑では、説明図と写真を行き来する

本を開くなら、最初は体の部分に名前がついた説明図を選べます。昆虫は「成虫」と説明されたもの、クモは歩く脚と触肢が区別されたものを探します。幼虫の姿まで、ここで示した成虫と同じ見た目だと考えないようにします。

机に開いた図鑑の説明を、子どもと大人が並んで見ている。
体の部分の名前は、図鑑の説明と見比べて確かめられます。挿絵は読書場面のイメージです。

図の左右の脚を一組ずつ見てから、体のどこが頭・胸・腹、または頭胸部・腹なのかを確かめます。そのあと写真へ戻れば、「説明図では離れて見えた脚が、この写真では重なっているね」と、図と実際の写り方の違いも話せます。これは編集部が提案する読み方です。

子どもが「脚が長い」「色がきれい」と別のところに目を向けたら、その話を楽しめます。すべての写真を分類するテストにしなくてかまいません。親も分からない部分があれば、分かったふりをせず、図の説明を一緒に読みます。

今回答えたいのは、クモと昆虫の基本の体のつくりが違う、ということです。「何という種類か」「触ってよいか」は、この記事の説明だけでは判断できません。写真を見て「ここが違うんだね」と話せたら、それで最初の疑問に戻れます。

一次資料と編集方針

原典は博物館による体の構造と分類の解説で、子どもの学習効果を確かめた実験ではありません。図鑑の読み方と声かけは編集部の提案です。何歳までに分類できるべきかを示すものでも、身近な個体の種類や安全性を判定する案内でもありません。

原典確認日:2026年10月25日。外部の参考資料は別タブで開きます。

文:親子ジャーナル編集部

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