この記事の要点
- 意味が複数あるときは、元の一文と前後の内容に合うものを探します。最初の説明が答えとは限りません。
- 辞典の説明と用例を、今の文で言いたいことに照らしてみます。番号だけで比べず、説明の中身を読みます。
- 迷ったら候補を残して、どこが分からないかを先生に聞けます。家庭で毎回すべての意味を書き写す課題を足す必要はありません。
目次
「言葉は見つかったけれど、意味が三つある。どれを書けばいいの?」。そんなときは、言葉が出てきた元の一文へ戻り、「この文では、どんなことを言っているかな」と、辞典の説明と用例を見比べます。
ここでは、主に国語辞典を使い始めた小学生のつまずきを考えます。宿題で書く範囲や形式が決まっている場合は、学校の指示を確認してください。
最初の意味より、今の文に合う意味を探す
たとえば、「父が帰ってくるのを、首を長くして待った」という文があったとします。体の首が伸びたという話なのか、帰りを待ち遠しく思っているのか。前後に書かれた様子も読むと、選びたい説明が見えてきます。
これは、この記事のために作った例文です。実際の辞典では、「首」の項目の中にある言い回しや、別の見出しとして載っていることもあります。今使っている辞典の案内に沿って探します。
一番上にある説明を選ぶ、いちばん短い説明を書き写す、といった決め方では、今の文の意味とずれることがあります。「その意味だと、この文はどんな場面になるかな」と、一文全体に戻れます。
説明と用例を、元の一文の隣で読む
辞典には、意味の説明とともに、その言葉を使った短い文や言い回しが載っていることがあります。用例は、使われる場面を考える手掛かりになります。
たとえば「重い荷物」と「重い役目」では、同じ「重い」でも伝えていることが違います。「荷物を持つ話かな、役目の責任の話かな」と、前後の言葉まで見ます。この二つも編集部の例で、特定の辞典の定義を写したものではありません。
用例が元の文とまったく同じでなくても構いません。説明を読んで、今の場面に合うか確かめます。説明に知らない言葉があれば、そこだけ大人と読み直す方法もあります。

意味の番号は、その辞典の項目を読むための目印です。友達が別の辞典で「2番」と言った場合も、番号だけを写さず、手元の説明を見ます。記号の意味に迷ったら、巻頭などの「この辞典の使い方」へ戻れます。
言葉自体が見つからないときは、形を戻してみる
意味を選ぶ前に、見出しが見つからないこともあります。文に出てきた形のまま探しているなら、言い切りの形を確かめます。たとえば「泳いだ」は「泳ぐ」、「寒かった」は「寒い」です。
鳥取県の小学3年生向け教材にも、文中の言葉を言い切りの形にして辞典で探す練習があります。鳥取県の教材・解答(PDF、9ページ)
今困っているのが語の形なら、そこだけ一緒に戻せば十分です。すでに見出しが見つかっている子へ、引き方を最初からやり直させなくてもよいでしょう。
二つ残ったら、迷ったところを聞ける
説明を読み比べても、「どちらも合う気がする」と迷うことはあります。大人にも決めにくければ、無理に一つを正解にしなくて構いません。
先生へ聞くなら、「この文のこの言葉で、二つの説明のどちらか迷いました」と、元の文と辞典の箇所を示す方法があります。提出方法が決まっているときは、その指示の範囲で相談します。
今日は、必要だった一文の意味がつながれば、そこで終えられます。
指導資料が示していることと、家庭での提案
教育出版の令和6年度版・小学3年国語の年間指導計画では、複数の意味から文脈に合うものを判断して選ぶこと、用言を終止形で引くこと、辞典ごとの並びや記号を確認することを扱っています。教育出版の指導計画(PDF、2ページ)
参照したのは、日本の小学3年生向けの指導資料と自治体の教材です。学習の時期や課題の形式は学校によって異なります。家庭での声かけや例文は、編集部の提案です。
迷ったときは、元の文と辞典の説明を並べる。答えをすぐに決めるより、どこで迷ったかを一緒に確かめられます。
参考資料
資料確認日:2026年10月14日









