この記事の要点
- 点の組み合わせで表す文字: 日本語で一般に使われる点字は、縦3・横2の六つの位置を使います。ひらがなの輪郭を点で描いているわけではありません。
- 気になる一文字を、公式の表で見られる: 全部を覚えなくても大丈夫です。読む側と書く側の向きを混ぜず、まず読むための表を使えます。
- 文字の点字と、点字ブロックは分ける: 道の突起は歩く位置や方向などを伝えるものです。同じ仕組みで文章が書かれているわけではありません。
図書館や施設の案内で小さな点を見つけて、「これも字なの?」と聞かれたら、「指で触って読める文字だよ。点の組み合わせで表しているんだ」と説明できます。
ひらがなを習い始めた子なら、「あの形を点々で書いているの?」と考えるかもしれません。公式の点字表を一緒に見て、気になる一文字を探すところから始められます。
六つの「位置」の、どこに点があるかを見る
日本語で一般に使われる点字の一つの単位を「マス」と呼びます。一マスは縦に3点、横に2列の、六つの位置でできています。文字によって、どの位置の点が盛り上がっているかが違います。大阪府の解説
どの文字にも六つ全部の点がある、という意味ではありません。また、点の数だけで決まるわけでもありません。同じ数の点でも、位置が違えば別の文字になります。
「絵のように形をそっくり写す」のではなく、決まった位置の組み合わせを読んでいる、と話せます。
ひらがなと、書き方が一対一ではない
日本語の一般的な点字では、ひらがなとカタカナの区別はありません。漢字かな交じりの文章も、かなを基本とする形で表し、意味が読み取りやすいよう、言葉のまとまりの間に空白を入れます。日本点字図書館の解説
濁る音や、「きゃ」などの小さい「ゃ」が付く音には、二マスを使うものがあります。数字や記号にも決まりがあります。「印刷された一文字を、いつも一マスへ置き換える」と考えると、合わないことがあります。
詳しく知りたいときは、日本点字委員会の「点字を読んでみよう」を開けます。一度に文章全体を点字にするより、まず「あ」など、表の一文字と位置を見比べる方法があります。

初めは、読むための表を見る
点字には、読むために盛り上がった側から見た表と、点字器で紙の裏から打つための向きがあります。最初は、資料にある読む側の表を使うと、左右を混ぜずに話せます。日本点字図書館の子ども向け解説
紙に点の位置を描いて見比べることもできます。ただし、平らな紙にインクで描いた点は、そのまま指で触って読める点字にはなりません。点を描く遊びと、触って読む文字として使えるものを作ることは、分けて考えます。
道の点字ブロックには、別の役割がある
「歩道にも点々があるよ」と言われたら、それは視覚障害者誘導用ブロック、一般に点字ブロックと呼ばれるものだと伝えられます。
国土交通省の用語集では、点字を触って読む文字として、誘導用ブロックを安全な移動のために床や路面に設ける突起のあるブロックとして、それぞれ説明しています。国土交通省の用語集
つまり、道のブロックを点字表で一文字ずつ読んで、文章を作る仕組みではありません。見つけたときは通る人の妨げにならない場所から眺め、上に荷物を置かないようにできます。
読む方法は、一人ひとり違う
見えない・見えにくい人が、みんな同じ方法で本を読むわけではありません。点字のほか、音声や大きな文字などを使う方法もあります。大阪府の読書方法の案内
点字に初めて触れて読めなかったことから、「目が見えない人の気持ちが分かった」とまとめる必要はありません。まずは、読む方法の一つを知った、と受け止められます。
ここで参照したのは、公的機関と点字の専門機関による仕組みの説明です。親子の活動による学習効果や、触読の上達方法を検証した研究ではありません。実際の点訳や案内表示を作る場合は、入門の表だけで完成とせず、適切な確認が必要です。









