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しりとりが続かない。ヒントを出してもいい? 一緒に遊びやすくする工夫

しりとりが続かないとき、ヒントを出してもいい? 最後の音を伝える、意味や絵を手がかりにするなど、一緒に参加しやすくする遊び方を紹介します。勝敗や長さにこだわらず楽しむための工夫です。

この記事の要点

  • 最後の音は、大人が伝えてもいい: 「すいか、最後は『か』だね」と次の音を示せます。毎回、自分で見つけさせる必要はありません。
  • 言葉が出ないときは、意味や絵を手がかりに: 「『か』で始まる、甲羅のある動物は?」など、答えを一緒に探す遊び方があります。
  • 勝敗を外した、短いしりとりでも楽しめる: ヒントあり、同じ言葉もありなど、その場の約束で遊べます。続かなければ、別の言葉遊びに替えてもかまいません。

目次

「りんご」と言ったら、子どもは「みかん」。「最後の文字からだよ」と説明しても、次の言葉がなかなか出てこない。しりとりをしたいのに、ルールの説明ばかりになることがあります。

そんなときは、最後の音を大人が伝えたり、答えのヒントを出したりして構いません。ここでは、しりとりに興味を持ち始めた未就学児と、家で気軽に遊ぶ方法を紹介します。

「最後は何?」の代わりに、次の音を渡す

しりとりでは、聞いた言葉の終わりを取り出し、その音で始まる別の言葉を探します。「すいか」を知っていても、「か」から言葉を探すことは、また別の作業です。

最初は「すいか。最後は『か』だね。次は『か』から」と、大人が音を渡してみましょう。子どもが考えている間は、次々に言い直さず、少し待ちます。

「何の文字?」という説明で止まるなら、文字を使わず声だけで遊べます。「す・い・か」とゆっくり言って、最後の「か」を一緒に言うだけでも、その回の参加になります。

ひらがなを読めるようになってから始める、と順番を決める必要もありません。一方で、文字を見るほうが本人に分かりやすければ、紙に書いて確かめてもよいでしょう。

言葉が出ないときは、知っている物から探す

「『か』から始まる言葉は?」だけでは思いつかないときは、答えの中身を手がかりにできます。

「甲羅があって、ゆっくり歩く動物は?」。子どもが「かめ」と言ったら、「かめ、つながったね」と続けられます。ヒントで答えられたことを、「本当はできていない」と取り消さなくて大丈夫です。

絵を使う方法もあります。すいかの絵の後に、かめといぬの絵を置き、「次は『か』。どっちがつながるかな」と一緒に名前を言ってみます。上手な絵や専用カードは要りません。手元の絵本の中に、使えそうな物を見つけてもよいでしょう。

大人と子どもが机の上にすいか、かめ、いぬの絵を並べ、次につながる絵を一緒に見ている場面。
言葉が出ないときは、知っている物の絵を手がかりにしても。

ただし、答えること自体を嫌がっているなら、ヒントを増やし続けなくても構いません。大人が一つ答える、子どもは聞く役になる、そこで終える。そのどれも選べます。

次の音が分からない

「すいかの最後は『か』だね」と、大人が伝えるところから始めます。

音は分かるけれど、言葉が出ない

「甲羅のある動物」などのヒントや、名前を知っている物の絵を使って、一緒に探します。

しりとりが窮屈そう

「食べ物の名前を順番に言おう」など、音をつながない別の遊びに替えてもかまいません。

その日の約束で、短く遊ぶ

家で遊ぶなら、始める前に「今日はヒントあり」「前に出た言葉も使っていい」と決められます。「ん」がついたら、その人を負けにする代わりに、そこで一回終えて別の言葉から始める方法もあります。

「きゃ」で終わる言葉や、伸ばす音をどう扱うか迷ったら、その日は「どちらでもいい」にしても構いません。細かい約束を増やすより、今の親子が続けやすいものを選びます。他の人と遊ぶときには、その場の約束を改めて確かめましょう。

二つ、三つつながって終わっても、遊びは成立します。長く続いた回数を毎日記録したり、昨日より難しくしたりする必要はありません。

研究でも、手がかりがあると参加の仕方が変わった

高橋登による1997年の研究は、大阪の幼稚園で、しりとりと音への気づき、文字の読みの関係を調べています。三つ目の実験では、3歳10か月〜5歳8か月の55人に、答えられないとき段階的にヒントを出しました。最後の音を教えることや、答えの意味についての手がかりを加えることで、答えられる場面が増えました。研究の原文

ただし、ヒントを順に加えた一回の課題で、長期の練習効果を比べた研究ではありません。意味のヒントで答えることと、自力で音をつないで答えることも同じではありません。文字の読みとの関連はありましたが、しりとりをすれば読みが早まるという因果関係は、この研究だけでは分かりません。

上で紹介した二択の絵や家庭での約束は、研究課題をそのまま再現するものではなく、一緒に遊ぶための編集部の例です。

できる時期を測る遊びにしなくていい

しりとりが止まった一場面だけで、言葉の力全体を判断することはできません。ルールに気づくこと、音から言葉を探すこと、今その遊びをしたいことは、それぞれ違います。

今日はヒントで一つつながった。次は大人の答えを聞いて笑った。そのくらいの関わり方でも十分です。覚えさせたい言葉を増やすより、目の前の子どもと気軽にやり取りできる形を探してみましょう。

参考文献

  • 高橋登(1997)「幼児のことば遊びの発達:『しりとり』を可能にする条件の分析」『発達心理学研究』8(1), 42–52。書誌・抄録 / 原文PDF(DOI: 10.11201/jjdp.8.42)

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