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答えを聞くと「知ってた」。最初の予想をどう話す?

答えを見たら「最初から知ってた」。言い合いにせず、予想したことと新しく見えた手がかりを一緒に話す選択肢があります。

この記事の要点

  • 「知ってた」の一言で、うそと決めない: 答えが分かったあと、最初はどう考えていたかを振り返るのが難しい場合もあります。その子の理由は、一言だけでは分かりません。
  • 確かめたい日は、答えを見る前の予想を残せる: 絵や印を一つ付けるだけでも、あとで見返せます。毎回、記録する必要はありません。
  • 当たり外れより、何が分かったかを話せる: 「ここが見えて分かったね」と手がかりへ戻ります。前の間違いを認めさせて終える必要はありません。

目次

絵の一部を見て、何の絵か当てる遊び。答えを見せると、違う物を言っていた子が「最初から知ってたよ」と言う。つい「さっきは違うって言ったでしょう」と返したくなることがあります。

遊びの中の一言なら、その場で決着をつけなくても大丈夫です。「今は、何の絵か分かったね」と区切る方法もあります。主に園児から小学校低学年の子と、予想や答えを話す場面を考えます。

分かったあとに、前の自分へ戻るのは別の作業

答えを見る前は、いくつかの候補で迷っていた。答えが分かると、その見方がはっきりする。けれど、「知る前に自分が何と思ったか」を思い出すには、今分かっている答えとは別に考える必要があります。

子どもの「知ってた」には、以前に似た物を見たという意味があるかもしれません。間違いを言いたくないのかもしれませんし、本当に最初から分かったように感じている可能性もあります。決めつけず、話したそうなら「どこで見たことがある?」と短く聞けます。

一方で、理由を聞き出すために同じ質問を何度も繰り返す必要はありません。今日の遊びが楽しく終わるなら、それで区切れます。

最初の予想を残すなら、答えを見る前に

本人が「当たるかな」と楽しんでいるときは、「答えを見る前に、思った絵をここに描いておく?」と提案できます。字を書かず、用意した二つの絵のどちらかへ印を付けるだけでも構いません。

記録は、言い負かす証拠にしないことが大切です。あとで「ほら、間違っていた」と突き付けるためではなく、「最初は何を手がかりにしたんだっけ」と一緒に見返すために使えます。

大人も自分の予想を残して、「私はこっちだと思っていた。続きを見たら考えが変わったよ」と話せます。子どもだけを点検する形にしなくてもよいでしょう。

記録を嫌がる日は、そのまま遊べます。毎回、最初の答えを覚えたり保存したりする宿題にはしません。

遊びの前に描いた予想の絵を、答えの絵と並べて眺める親子
予想を残すなら、答え合わせで責めるためではなく、一緒に見返すために。

軽く「知ってた」と言って次へ進む

「そうなんだ。次も見てみようか」と遊びを続けられます。過去の答えを毎回訂正する必要はありません。

「最初、何だと思った?」で言い合いになる

いったん「今、分かったこと」を話せます。最初の予想を確かめるのは、記録があり、本人も見返したいときに。

予想が外れると、遊びをやめたくなる

点数を付けず、「この手がかりは意外だったね」と眺める遊びへ変えても構いません。続けず終えることも選べます。

「何を知って変わった?」へ話を戻せる

隠れていた耳が見えた。箱を開けて中が分かった。説明を聞いたら、別の使い方に気づいた。こうした場面では、答えだけでなく、新しく見えたことを短く言葉にできます。

「ここが見えたら分かりやすくなったね」「開ける前は、中まで見えなかったね」。予想が変わるのは、その後に情報が増えたからかもしれません。

子どもが「やっぱり知ってた」と言うなら、そこを押し問答にしなくても構いません。人と競うクイズなど、答えを出す時点をそろえる必要がある場面では、「答えを見る前に選んだものを今回の回答にしよう」と、遊びの決め方として伝えられます。

ここまでの記録や声かけは編集部の提案です。次の研究で、その方法が思い違いを減らすと確認されたわけではありません。

研究では、答えを知った後に最初の判断を尋ねた

Bernsteinらの2007年の論文には、米国シアトル周辺の3・4・5歳、72人を対象にした実験が含まれます。子どもは図形などについて最初の答えを選び、あとで自分が何と答えたかを尋ねられました。正解を教えてから尋ねる問題と、まだ教えずに尋ねる問題がありました。

このうち選択肢を選ぶ課題では、3・4歳の群で、正解を知った後に「初めに選んだ答え」を正解の側へ変えて答える傾向が見られました。5歳の群では、同じ指標の傾向は統計的に明瞭ではありませんでした。研究の公開全文

これは、慣れない問題を用いた実験です。日常の「知ってた」という発言が、すべて同じ理由で起きると示したものではありません。課題によって年齢差の出方も違い、年齢だけで振り返る力を判断することはできません。論文中の別の能力との関連も、原因と結果を示すものではありません。

「知ってた」を訂正して終わるほかに、「何が見えて、分かったか」を一緒に話す方法があります。前の自分を正確に説明できなくても、今日分かったことを味わう時間は残せます。

参考文献

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