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パズルがはまらない。答えの場所を教える前に何ができる?

パズルがはまらないときは、場所・形・向きのどこで困っているかを見るところから。家庭で試せる手掛かりと、完成を急がない遊び方を考えます。

この記事の要点

  • まず、どこで止まっているかを見る: ピースを探しているのか、向きを合わせているのか、押し込もうとしているのか。困っているところに合わせて、一つだけ手を貸せます。
  • 形や絵の手掛かりを、一緒に探す: 「ここがまっすぐだね」「同じ色はどこかな」と指で示す方法があります。毎回、答えを言わせる必要はありません。
  • 完成を今日の目標にしなくていい: 一部分を一緒に作る、もう少し取り組みやすい物に替える、途中で終える。子どもも大人も続けやすい形を選べます。

目次

同じピースを何度も押し込んでいる。場所は合っていそうなのに、くるっと回せば入りそう。「そこじゃないよ」と教えたくなる場面です。

パズルでは、合う場所を見つけることと、手元で向きを合わせることが重なります。何が難しいかを見てから、少し手を貸す方法を考えてみましょう。ここでは、主に未就学の子どもと、板にはめるパズルやジグソーパズルで遊ぶ場面を扱います。

場所を探しているのか、向きを合わせているのか

子どもが自分で試している間は、すぐに声をかけなくても構いません。手が止まったり、助けを求めたりしたら、「一緒に見ようか」と近づけます。

場所が見つからないなら、ピースと盤面の絵を見比べる。合いそうな場所に持ってきているなら、形の出っ張りやへこみを見る。同じ場所に強く押し付けているなら、いったん浮かせて、向きを変えるところを見せる方法があります。

「もう一回やって」だけでは、何を変えればよいか分からないこともあります。「この丸いところは、どちらに向くかな」と、今触っている部分を一緒に見ると、次に試すことが具体的になります。

大人と未就学児が床のパズルを一緒に見ている。子どもが大きなピースを持ち、大人が盤面の合いそうな形を指している。
形を一緒に見て、向きを試す場面の例。すぐに完成させなくても構いません。

こうした声かけは、家庭で試せる例です。子どもが自分で考えたい様子なら、説明を増やさず待ちましょう。大人が一つはめて見せることも、ずっと手を出さないことも、一律の正解にしなくて大丈夫です。

手掛かりは、一度に一つで十分

色、絵、形、向き。大人には一緒に見えていても、全部を説明すると長くなります。まずは、子どもが見ている物について一つ言ってみましょう。

同じ色を探すとき

「この青いところ、続きがありそうだね」。ピースと出来上がりの絵を指して、一緒に眺めます。

形を見比べるとき

「ここはまっすぐ。こっちは丸いね」。すべてを質問にせず、見えたことを大人が言っても構いません。

向きを変えるとき

「少し回してみようか」。子どもの手から急に取らず、手伝ってよいか確かめてから見せます。

端がないパズルや、絵がつながらない型はめもあります。「まず端から」という手順を、どのパズルにも当てはめる必要はありません。目の前の物に使える手掛かりを選びましょう。

難しさは、ピースの数だけでは決まらない

同じ枚数でも、下に同じ絵があるか、枠があるか、ピースを持ちやすいかで、取り組み方は変わります。箱の対象年齢や枚数を、その子が完成できるべき基準にしないほうがよいでしょう。

家にある物で、好きな絵の部分だけ一緒に作る、使うピースを近くに置く、といった調整もできます。全部をばらして一人で完成させる以外にも、遊び方はあります。

小さなピースは、口に入れる子や下のきょうだいの手が届かないようにし、製品の対象年齢や注意表示を確かめてください。新しく買い足すことを、この工夫の前提にする必要はありません。

「今日はここまで」も、遊びの終わり方

うまくいかず嫌になったら、「この部分は一緒にやる?」「ここでおしまいにする?」と続け方を選べます。続きを残す場合は、安全に置ける場所があるときだけで構いません。

完成した数や速さを毎回記録しなくても大丈夫です。「向きを変えたら入ったね」と、今起きたことを一緒に確かめる。それだけで終える日もあってよいでしょう。

研究では、家庭の遊び方に大きな違いがあった

2021年の研究では、米国の大学の登録者から集めた31組の親子について、自宅にあるパズルで遊ぶ様子をオンラインで観察しました。子どもはおおむね3〜4歳です。使うパズルにも、親が指で示したりピースの向きを変えたりする関わり方にも、大きな違いがありました。研究の原文

これは、特定の声かけをする家庭としない家庭を比べた訓練実験ではありません。参加家庭は高学歴・比較的高所得に偏り、観察は約10分でした。「この言い方で空間能力が伸びる」「親がはめると学びを妨げる」といった結論は出せません。

この記事の手掛かりや終わり方は、その観察を参考にした編集部の提案です。上達のための決まった手順にせず、子どもが今やりたいことと、親が付き合える範囲に合わせて使ってください。

参考資料

  • Pochinki, N. ほか(2021)Natural Variability in Parent-Child Puzzle Play at Home. Frontiers in Psychology, 12:733895. 原著全文

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