この記事の要点
- 同じ瞬間でも、時計の表示は違う: 離れた地域では、別の標準時を使うことがあります。相手が過去にいるわけではありません。
- 国名だけでなく、都市と日付を確かめる: 一つの国に複数の時間帯があったり、季節によって時計を進めたりする地域があります。
- 連絡の予定には、双方の日付と時刻を添える: 「こちらの何日何時、そちらの何日何時」と、大人が確認して伝えられます。
目次
海外の家族と話していたら、こちらは夕食の前なのに、相手は朝ごはんを食べている。「同じ今なのに、どうして?」と聞かれたら、「場所によって、時計に付けている時刻が違うんだよ」と説明できます。
同じ瞬間を過ごしていても、使う時刻や日付の表示が違うことがあります。主に小学生くらいの子と、時差を話したり、連絡の予定を確かめたりする場面を考えます。
地球は回り、場所によって昼になる頃が違う
地球は自転しているため、太陽に向く場所が時間とともに変わります。地球上のどこでも、同じ瞬間に昼になるわけではありません。
そこで暮らしの時刻をそろえるため、地域ごとに標準時が定められています。地球儀があれば、日本と相手のいる場所を探し、「場所によって、昼や夜になる頃が違うんだね」と話せます。
ただ、地球儀の場所だけで、時計の時刻がすべて決まるわけではありません。実際にどの標準時を使うかは国や地域の制度によるため、経度だけを見て連絡時刻を決めず、使われている時刻を調べます。
「何時間違う?」は、都市と日付で確かめる
国立天文台の解説では、一つの国の中でも、地域によって別々の標準時を使う場合が紹介されています。また、一定の期間、時計を進める夏時間を採用する地域もあります。国立天文台の時差の解説
「アメリカは何時?」だけでは、一つに決められません。相手がいる都市や地域、知りたい日付を確かめると、調べる対象がはっきりします。
今日の時刻を知りたいなら、大人が端末の世界時計などで相手の都市を選び、日本と並べて見られます。先の通話の予定なら、今日の差をそのまま使わず、予定の日付に対応した時刻を確認します。

日本の9時と、世界の基準の0時
日本標準時は、世界的な基準となる協定世界時「UTC」より9時間進んでいます。つまり、UTCの0時と日本の9時は、同じ瞬間を別の時刻で表しています。NICTが日本標準時のしくみを説明しています。NICT・日本標準時
ここでいうUTCを、いつでも「ロンドンの時計」と同じだと説明すると、夏時間を使う時期にずれます。最初は「地域の時刻を比べるための基準」と考えれば十分です。
日本より時計が遅い地域へ連絡するとき、相手の日付がまだ前日ということもあります。日付が違っても、今話している相手が昨日へ戻ったわけではありません。「同じ通話をしている今を、違う日付と時刻で呼んでいるんだね」と伝えられます。
約束を伝えるときは、二つの時刻を並べる
子どもに時差の計算を任せる前に、大人が相手と予定を確認します。日本側の日付と時刻、相手側の日付と時刻、都市名を一緒に残せば、どちらの「明日」かを確かめられます。
以下は編集部による、日常の会話の例です。
日本国内の日の出・日の入りにも、経度だけでなく緯度などが関係します。国立天文台の解説。「東にあるから何時」と計算だけで決めず、知りたい場所と日の情報を見られます。
この資料は、時刻のしくみを説明するもの
使ったのは、NICTと国立天文台の公的な解説です。子どもの時間理解を測った研究でも、何歳までに時差を覚えるべきかを示す資料でもありません。地球儀の見方や予定の伝え方は、編集部の提案です。
夏時間の採用や期間は変更されることがあります。実際の旅行や通話では、その都市と日付の最新情報を確かめてください。
すぐ引き算ができなくても、「相手の場所の時計も確認しよう」と分かれば、今日の予定に使えます。同じ今を過ごす人にも、それぞれの暮らしの時間がある。その話から始められます。
参考資料
資料確認日:2026年10月13日









