この記事の要点
- 持ってきた食べ物は、野鳥に渡さないでおく: 鳥を近くで見たいときも、えさで呼び寄せず、その場所の案内を確認します。
- パンを別の食べ物に替える話にしない: 食べ物の種類だけでなく、鳥が集まることや、人からもらうことに慣れる影響があります。
- 離れて見ることも、鳥との関わり方: 歩き方や声を楽しむ、食べ残しを置いていかない。子どもの関心を別の行動へつなげられます。
公園でハトやカモを見つけた子が、「パンをあげたい」と言う。そんなときは、持っている食べ物は渡さず、「鳥のことが気になったんだね。今日は離れたところから見よう」と伝えられます。
かわいいから、何かしてあげたい。その気持ちを責めなくても、食べ物をあげない選択はできます。ここでは、園児から小学生と公園の野鳥を見る場面を考えます。
食べ物をあげないのは、鳥を困らせたくないから
八戸市の野鳥に関する案内は、野鳥には自分で食べ物を探して生きる力があり、餌付けを控えるよう呼びかけています。人に慣れ過ぎることや、鳥が集まることによる周辺への影響も説明しています。八戸市の案内
子どもへは、「この鳥たちは、自分で食べ物を探して暮らしているんだよ。人のごはんで集めずに、様子を見よう」と短く話す方法があります。
「おなかが空いていそう」と感じても、見た目だけでは鳥の状態は分かりません。親子で、何をどれだけ与えるかを判断する必要はありません。
以前にあげたことがあっても、子どもを責め直さなくて大丈夫です。「前はあげたけれど、案内を読んだから、今日は見ることにしよう」と、大人が判断を変えたことを伝えられます。
パンでなければよい、とは限らない
「じゃあ、お米ならいい?」「鳥用のえさを買おうか」。食べ物の種類を替えれば解決するように思うことがあります。
ただ、問題は食べ物の中身だけではありません。同じ場所に鳥が集まると、ふんや食べ残し、周囲の人との接触など、別の影響も生まれます。
鎌倉市も、人に慣れた野生動物による生活被害や、生態系への影響を理由に、餌付けをやめるよう呼びかけています。公園などに残された食べ物やごみも、意図しない餌付けにつながると説明しています。鎌倉市の案内
そのため、この記事では代わりのえさを勧めていません。持参したおやつや食べ残しは、鳥に渡さず持ち帰るなど、その場所のごみの扱いに従いましょう。

その場所の案内を、親子で確かめる
公園や自治体によって、利用の決まりや注意事項は違います。入口の掲示や公式サイトを確認し、分からないときは管理する人へ尋ねられます。
八戸市や鎌倉市の呼びかけを、そのまま全国共通の法律上の禁止と読み替えるものではありません。一方で、禁止の看板が見当たらないことだけを、持ち込んだ食べ物を与えてよい理由にする必要もありません。
動物園などが管理する動物について、施設が用意した給餌体験がある場合は、公園で野鳥に食べ物を渡すこととは条件が違います。参加するなら、対象の動物、使えるえさ、場所など、その体験の案内に従います。
周りにえさをあげている人がいても、子どもに注意しに行かせなくて構いません。「うちは今日は見ていよう」と、親子の行動を決められます。
食べ物を使わずに、楽しめることを一つ選ぶ
鳥を近くへ呼び寄せなくても、関心に応える方法はあります。どれも編集部の提案なので、その日の様子に合うものだけで十分です。
鳥が離れたら、追って距離を縮めず、そのまま見送れます。巣やひなに近づいたり、鳥やふんに触ったりする必要もありません。弱っているように見える鳥が気になった場合は、食べ物を与えたり持ち帰ったりする前に、公園の管理者や地域の担当窓口へ相談してください。
公的資料が示している範囲
この記事の根拠は、日本の自治体が公開している野鳥・野生動物との関わり方の案内です。親子の声かけを比べた研究や、一度の給餌で必ず特定の被害が起きることを示す資料ではありません。
鳥を好きな気持ちを、えさをあげることだけで表さなくてもよいでしょう。離れて見る、食べ物を置いて帰らない。今日できる関わり方を、親子で一つ選べます。
参考資料
資料確認日:2026年10月13日









