この記事の要点
- 落ちている物でも、公園ごとの確認が必要: 持ち帰りを認めている場所も、落ち葉や木の実の採集を認めていない場所もあります。
- 案内板や公式サイトを見て、迷ったら管理者へ: 「落ちているどんぐりを少し持ち帰れますか」と、場所としたいことを具体的に聞けます。
- 持ち帰れない日は、その場で眺めて楽しめる: 色や帽子の形を見比べたり、写真に残したりできます。知らない実を食べず、口に物を入れる子には小さな木の実を持たせないようにしましょう。
公園の道にどんぐりを見つけた子どもが、「これ、おうちに持って帰りたい」。木から取るわけではなく、地面に落ちている物なら大丈夫、と考えたくなります。
でも、落ちているかどうかだけでは決まりません。自然を保全する場所、植物を観察する施設、地域の公園などで、採集や持ち帰りの案内は異なります。袋に入れる前に、その場所のルールを確かめられます。
「落ちているからよい」とは限らない
東京都公園協会が案内する神代植物公園・植物多様性センターでは、園路に落ちている落ち葉やどんぐりなども採集できないと明記しています。植物多様性センターのFAQ
一方、蘆花恒春園の2022年2月27日付の案内には、立入禁止区域を除く園路や広場に落ちている木の実は、拾って持ち帰れると書かれています。ただし、園内の水飲み場などで洗ったり、殻などのごみを捨てたりしないよう求めています。蘆花恒春園の案内
同じ団体が管理する場所でも、こうした違いがあります。後者は過去の日付のお知らせなので、出かける日のルールは、現地の掲示や管理者にも確かめてください。どちらの例も、全国の公園に共通する許可や禁止を示すものではありません。
「どこで、何をしたいか」を聞く
入口の案内板や公式サイトに、採集や持ち帰りの説明があるかを見ます。見つからないときは、管理事務所やサービスセンターに確認できます。
「この園路に落ちているどんぐりを、子どもと少し拾って持ち帰れますか」。そう聞くと、木についている実を取るのか、落ちている物を拾うのかも伝わります。
採集できる場所でも、拾える物や範囲、量などに条件があるかもしれません。「以前、別の公園ではよかった」「工作のためだから」と、許可を広げて考えないようにします。
その場で確かめられなければ、今日は持ち帰らず、見つけた場所を覚えておく方法があります。子どもには「ここで持って帰れるか、まだ分からないから見ていよう」と伝えられます。
持ち帰らない日も、その場で楽しめる
道から見えるところで、「丸いのと細長いのがあるね」「帽子が付いているね」と、気づいたことを話せます。触れることにも制限がある場所では、目で見て楽しみましょう。

写真を撮れる場所なら、落ちている姿を撮っておく方法もあります。ほかの人の通行を妨げず、周囲の人が写り込まないように気をつけます。写真を撮らずに「今日はたくさん見つけたね」と帰るだけでも構いません。
どんぐりの名前を全部調べたり、工作に仕上げたりするところまで、毎回つなげなくても大丈夫です。「持って帰れなかった」以外の楽しみが、その場所にもあります。
集められる場所でも、安全に扱う
持ち帰りが認められていても、知らない実を味見することは別です。ここでの楽しみ方は、見る・比べる範囲にとどめ、木の実を食べるための見分け方として使わないでください。
小さな物を口へ入れる子とは、大人がそばで、手に持たせず眺める方法を選べます。持ち帰った場合も、幼いきょうだいが触れる場所に置きっぱなしにしないようにします。
木に登る、枝を折る、立入禁止の場所へ入ることもせず、歩ける場所から楽しみましょう。拾えた数を競うより、その場所でできる範囲を親子で共有できます。
この記事で確認した資料の範囲
公園の管理者が公開している案内を、2026年10月13日に確認しました。採集の可否を説明する資料で、木の実遊びの教育効果を調べた研究ではありません。声かけやその場での楽しみ方は編集部の例です。
訪れる公園や季節によって、案内が変わることがあります。この記事の公園例を、そのまま別の場所の判断に使わず、現地の最新情報を確かめてください。
参考資料
- 東京都公園協会「神代植物公園 植物多様性センター よくあるご質問」。
- 東京都公園協会・蘆花恒春園「公園利用についてのお願い」(2022年2月27日)。









