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子どもの写真、家族に送るだけなら大丈夫? 共有前に確かめたいこと

子どもの写真を家族のグループに送る前に、何を確認する? 共有先、背景や位置情報、子ども本人の気持ちを考えます。日本と海外の公的資料を参考に、次の一枚からできる見直しをまとめました。

この記事の要点

  • 送る相手と、その先の共有を確かめる: 家族のグループでも、保存や転送はできます。見せたい相手を選び、他へ載せないでほしい場合は一言添えます。
  • 顔だけでなく、背景と位置情報も見る: 名札、学校名、家の周り、写真ファイルの位置情報など、伝える必要のない情報が入っていないか確認します。
  • 本人が嫌がる写真は、送らずに置いておく: 話せる子には「誰に、どの写真を見せたいか」を伝えます。まだ判断が難しい子の写真も、大人が公開する範囲を慎重に選びます。

目次

行事で撮れた一枚や、家で作った作品の写真。離れて暮らす家族にも見てもらいたい一方で、「家族だけのグループなら、そのまま送ってよいのかな」と迷うことがあります。

相手を限った共有でも、受け取った人が保存したり、別の場所に送り直したりできる場合があります。まずは、送る先、写っているもの、子どもの気持ちを一つずつ確かめてみましょう。

写真を一切共有しないと決めなくても、次に送る一枚から見直せます。ここでは、未就学児から小学生の写真を大人が共有する場面を考えます。

「家族だけ」の中に、誰がいるかを確認する

グループ名が「家族」でも、現在の参加者を一度見ておきます。見せたい人だけがいるか、途中で人が増えていないか。公開の投稿と、相手を指定したメッセージのどちらを開いているかも確かめます。

「この写真は、このグループだけで見てね。他のSNSには載せないでね」と添える方法があります。祖父母などが成長を喜んで紹介してくれる家庭でも、どこまで広げたいかは一緒に決められます。

オーストラリアの公的機関eSafety Commissionerも、非公開の会話で送った写真が、コピーされて公開される可能性を説明しています。相手を限ることは共有範囲を考える一つの方法ですが、その先の利用まで完全に管理できるわけではありません。eSafetyの保護者向け資料

写真の端と、添える文章も見てみる

子どもの顔に目が向く写真でも、端に別の情報が写っていることがあります。

個人情報保護委員会の子ども向け教材では、部屋の写真を例に、学校名と名前が書かれた賞状や、ランドセルの名前などを挙げています。顔だけを隠せば確認が終わる、とは考えず、写真全体を見るきっかけになります。「みんなの大切な個人情報」

たとえば作品を見せたい写真なら、作品だけを撮った一枚を選ぶ。学校名が大きく写る写真は、別のカットにする。加工に時間をかけるより、送る写真を替えるだけで済む場面もあります。

文章にも「毎週この時間にここへ行く」など、日常の居場所が分かる情報を加える必要があるか考えます。成長の報告なら、場所や予定まで詳しく書かなくても伝えられます。

写真ファイルには、撮影場所などの情報が含まれる場合もあります。取り扱いは端末や共有サービスによって違うので、位置情報を付けずに共有する設定があるか、使っているサービスの案内を確認してください。特定のアプリなら必ず消える、と決めつけないようにします。

「この写真を、誰に見せる?」と話す

子どもが話せるなら、写真を見せながら「これを、おばあちゃんに送ってもいい?」と、相手と一枚を具体的に示せます。「写真を撮っていい?」と「写真を送っていい?」は、別々に確かめることができます。

嫌だと言ったら、別の写真にする、作品だけにする、今回は送らない。理由をうまく説明できなくても、「分かった、この写真は送らないね」と受け止められます。

大人と子どもが並んで座り、スマートフォンに表示した工作の写真を一緒に見ている。
どの一枚を誰に見せるか、本人の希望も確かめます。日常の場面例です。

まだ共有先の意味を理解するのが難しい年齢なら、返事だけで判断を任せないようにします。本人が困っている場面や、後で広められたくないと感じそうな一枚は、送らずに残しておく方法があります。

大人が気に入った写真と、本人が見せたい写真が違っていても大丈夫です。撮った写真すべてを、誰かに見せる必要はありません。

成長を伝えたい

本人の意向を確かめ、必要な相手に一枚を選びます。背景や名前まで伝える必要があるか見直します。

友だちも写っている

相手の家庭にも共有してよいか確認します。確認できないときは、その写真を送らず、別の一枚を選べます。

子どもが「送らないで」と言った

その一枚は送らず、希望を聞きます。「前はよかったから」と、今回も同じだと決めなくて構いません。

すでに送った写真が気になったら

自分の投稿なら公開範囲を見直す、不要な投稿を削除する。受け取った家族が別の場所へ載せていたなら、その投稿を下げてほしいと頼むこともできます。

削除しても、すでに保存されたすべてのコピーまで消せるとは限りません。それでも、今見られる場所を減らす対応はできます。以前の共有を責め合うより、「これからは送る前に聞く」「別の場所には載せない」と、次の扱い方を短く決めてもよいでしょう。

園や学校の行事の写真なら、その場の撮影・共有の案内も確認します。撮影できることと、参加者の写真を自由に公開できることを、一緒に考えないようにします。

この情報で分かることと、分からないこと

この記事は、日本の個人情報保護委員会と、オーストラリアのeSafety Commissionerによる公的な注意喚起を参考にしています。特定の共有方法で被害が何%減るかを比較した研究ではありません。

海外の法律や年齢制限を、日本の家庭にそのまま当てはめることもしていません。サービスの設定や規約は変わるため、実際の画面と公式の説明を確認する必要があります。

家族に近況を伝えるときは、「誰に見せたいか」「何を伝えたいか」から一枚を選ぶ。毎回の大きな点検にせず、送信の前に少し立ち止まるところから始められます。

参考資料

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