トップ / 記事

「入れて」と言えたのに遊べない。次に何を一緒に見る?

「入れて」と言えた後にも、遊びの内容を知る時間があります。役や道具のやり取り、両方の子への手伝い、園へ相談するときに伝えたいことを考えます。

この記事の要点

  • 入れた後の「何をする?」にも目を向ける: 「いいよ」と言われても、どんな遊びで、自分が何をできるのか分からない場合があります。
  • 聞く子にも、伝える子にも手伝いを: 「今は何のお店?」「どの役ができそう?」など、遊びの内容を互いに分かるようにする方法があります。
  • 参加する子だけの責任にしない: 困ることが続くなら、その後の様子も園の先生に共有できます。本人が望まない参加を押し進める必要はありません。

目次

「入れて」と言って、「いいよ」と返ってきた。それでも、子どもがそばで立ち止まっている。そんな場面では、もう一度大きな声で頼ませる前に、「今、何をして遊んでいるんだろう」と一緒に見る選択肢があります。

ままごとのお客さんになるのか、料理を作るのか。すでに遊んでいる子には分かっていても、後から来た子にはまだ分からないことがあります。この記事は、主に園児が、顔なじみの子の遊びに加わった後の戸惑いを扱います。

「いいよ」の次に、遊びの中身を知る時間がある

遊びの場に入る了承と、一緒に何かをし始めることの間には、小さなやり取りが挟まることがあります。

例えば、お店屋さんごっこで「ここはパン屋さん」「この積み木がお金」と伝われば、新しく来た子も何をしているのか考えやすくなります。何も説明がなければ、別の店や別の道具を想像したままかもしれません。

大人がその場を手伝うなら、「今は何のお店なの?」と、遊んでいる子に尋ねる方法があります。加わる子だけに「ちゃんと聞いて」「自分で考えて」と求める必要はありません。

ままごとの場面で、遊びの内容を伝え合う子どもたち
何をしている遊びか、互いに分かるところから。

役や道具を、短い言葉でつなぐ

子どもが手伝ってほしそうなときは、「お客さんで遊べそう?」「何を使っているか聞いてみる?」と、具体的な入り口を示せます。

遊んでいる側にも、「どんなことをしているか、教えてもらえる?」と頼めます。ただし、大人が新しい役を一方的に決めたり、使っている物を取り上げて渡したりすればよい、ということではありません。本人たちの希望も確かめます。

次の言葉は、家庭や親しい子同士の遊びで使える編集部の例です。園でのやり取りは、先生が見ている状況に合わせて相談できます。

何の遊びか分からない

「今、何をしているところ?」。遊びの名前や、今の場面を教えてもらえます。

自分がすることに迷っている

「やってみたい役はある?」「どの役なら一緒にできそう?」。加わる子と、遊んでいる子の両方に確かめます。

今は見ていたい

「ここで見ていてもいいか、聞いてみようか」。見ていることを、参加に失敗したと決めなくて構いません。

園に相談するときは、「入れた後」も伝える

「入れてと言えたか」だけでは、どこで困ったか分からないことがあります。子どもが話せる範囲で、「その後は何をした?」「何をしていいか分かった?」と聞けます。

本人が話したくなければ、詳しい説明を繰り返し求めなくても大丈夫です。先生に、「参加はできたようですが、その後は立って見ていたと聞きました。園ではどんな様子ですか」と、分かっていることを共有できます。

繰り返し締め出される、嫌な役を押し付けられる、つらくて園に行きたがらないなどの場合は、言い方の練習だけで解決させようとせず、大人同士で状況を確認します。参加する子だけが合わせ続けることを、目標にする必要はありません。

日本の研究では、参加後の情報のやり取りが見られた

倉持の1994年の研究は、東京都内の私立幼稚園の4歳児クラス34人を対象にしています。実際の年齢は4歳3か月〜5歳2か月でした。

仲のよい子のうち二人が先に遊び、後から一人が加わる場面を設定しました。最終的に29場面について、参加後10分間の会話などを分析しています。

前半は、先に遊んでいた子が遊びの情報を伝え、後から来た子が質問するなどして情報を集める発話が、それぞれ多く見られました。著者は、参加を認められた後にも、遊びを共有していくやり取りがあると考察しています。公開原著

これは約30年前の、一つの園での少人数の設定場面です。拒絶された3場面などは分析から除かれ、仲のよい子同士で、ごっこ遊びが生じるように用意されていました。初対面の集団や、仲間外れを解消する方法の効果を調べた研究ではありません。「入れて」と明確に言えば、その後もうまく遊べると示したものでもありません。

上の声かけの効果を直接検証した研究ではありませんが、大人が見る場所を「入れてと言えたか」から、その後に何が伝わっているかへ広げる手がかりにはなります。

参考文献

  • 倉持清美(1994)「就学前児の遊び集団への仲間入り過程」『発達心理学研究』5(2), 137–144. 原著PDF/DOI

親子ジャーナルをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む