熊本市の産前産後ホームヘルプ|1時間600円の家事・育児支援と申請方法
この記事の要点
- 熊本市在住の妊婦・産後の家庭が対象です。体調不良等で家事育児が困難な方と、多胎の方では、公式案内の対象区分が分かれています。
- 利用期間は登録決定日から出産後1年未満まで。1回1・2・3時間から相談して選び、延べ40回まで利用できます。
- 通常の利用料は1時間600円。交通費・駐車場代などが別途かかる場合があり、利用料金だけで総額は決まりません。
- 各区役所へ事前申請し、登録決定通知を受けてから事業者へ予約します。希望日の空きを保証する制度ではありません。
目次
- 自分は対象? 通常の区分と多胎の区分
- 何を頼める? 家事と育児の具体例
- 頼めないこと、保護者の同伴が必要なこと
- 料金はいくら? 交通費・駐車場代も確認
- いつまで、何回使える?
- 登録と予約は別。利用までの4ステップ
- 予約の電話で何を伝える?
- キャンセルする場合の注意点
- 相談・申請する区役所の窓口
- 問い合わせ先・公式情報
「食事を用意する余裕がない」「洗濯や赤ちゃんの世話を少し手伝ってほしい」。熊本市の産前産後ホームヘルプは、妊娠中や出産後の家庭へヘルパーを派遣し、日常の家事や育児を支える制度です。利用には対象条件と事前登録があります。頼めること、実際の費用、予約までの流れを確認してみましょう。
自分は対象? 通常の区分と多胎の区分
まず、熊本市に住んでいることが条件です。公式案内では、次のいずれかに当てはまる方を対象としています。
- 通常の区分:親子(母子)健康手帳の交付を受けた妊婦、または出産後1年未満の乳児を養育する方。そのうえで、体調不良等により家事・育児が難しく、昼間に代わりに行う人がほかにいないことが必要です。
- 多胎の区分:親子(母子)健康手帳の交付を受けた多胎妊婦、または多胎出産から1年未満の方です。
多胎の区分は、通常の区分とは別に示されています。通常の区分の「昼間に行う人が他にいない」等の条件を、一律に多胎の方へ付け加えて判断しないようにしましょう。個別の状況は、お住まいの区の保健こども課へ伝えて確認してください。
事業仕様書には、この2区分のほかに、市長が対象とする必要があると認めた方も対象になる旨が記載されています。上の条件に当てはまらない場合も、個別の事情があるときは市へ相談してください。
同居家族がいても、就労・高齢・病気などで協力を得にくい場合があります。申請書には、同居者や両親から協力を得られない理由を書く欄があります。家族がいるという理由だけで自分で対象外と決めず、事情を相談しましょう。
里帰り先等への派遣に関する記入欄もありますが、欄があるだけで市外居住者や市外の派遣先まで利用できると判断はできません。住所と派遣先の条件を市へ確認してください。
何を頼める? 家事と育児の具体例
対象は、日常生活で必要になる家事や育児の援助です。市のサービス内容表には、次のような例が挙げられています。
- 食事:普段の調理、配膳、食後の片付け、皿洗い
- 洗濯:洗う、干す、たたむ、アイロンがけ、ボタン付けなどの簡単な補修
- 掃除:居室の日常的な掃除、整理整頓、ごみ捨て
- 買い物:食材や日用品など生活必需品の買い物
- 赤ちゃんの世話:ミルクの準備や哺乳瓶洗浄、授乳の手伝い、おむつ・衣類の交換、沐浴の手伝い
- きょうだいの世話:室内での遊び相手や、保護者が同伴する園・学校への送迎など
「2時間で食事の準備と洗濯をお願いしたい」のように、希望する作業と優先順位を具体的に伝えましょう。対応する作業、地域、土日利用などは事業者によって異なります。

頼めないこと、保護者の同伴が必要なこと
アレルギー対応などの特別食、来客のための食事手配、大掃除、草むしり、家具の移動、大量の洗濯やカーテン等の大物洗濯は、支援できない例に含まれます。銀行振込・引出し、洗車、ペットの世話なども対象の家事には含まれていません。
育児は、保護者の目が届く範囲での手伝いです。保護者が同伴しない外出、送迎、受診への同行や預かりはできません。赤ちゃんの健診や病院受診、きょうだいの園・学校への送迎も、保護者同伴での支援として案内されています。
保護者が外出する間の預かりを前提に予約したり、一覧に「送迎可」とあることだけで子ども単独の送迎を頼んだりしないようにしてください。きょうだいを入浴させることも、支援できない例に挙げられています。
料金はいくら? 交通費・駐車場代も確認
通常の利用料は1時間600円です。利用時間別の本体料金は、1時間600円、2時間1,200円、3時間1,800円になります。これは時間単価から計算した料金で、交通費等を含む総額ではありません。
サービス利用に伴う交通費や駐車場代などが発生すると、利用者の負担になります。事業者一覧にも、交通費の定額、距離による金額、駐車場所がない場合の扱いなど、個別の条件が記載されています。予約時に追加費用まで確認しましょう。
利用者が生活保護を受給している場合は、利用料金の免除が案内されています。登録時に申告して扱いを確認してください。交通費・駐車場代等も含めてすべて無料になるとは、案内から確認できません。
事業仕様書では「措置の対象者」も利用者負担額の免除対象とされています。該当するかや免除の手続きは、登録前に市へ個別に確認してください。
利用料は事業者へ支払う流れです。支払方法や支払うタイミングは予約先に確認しましょう。所得による通常利用の制限や他サービスとの併用条件は、公開案内では詳しく確認できなかったため、市へ相談してください。
いつまで、何回使える?
使えるのは登録決定日から出産後1年未満までです。登録が遅くなっても、その日から新たに1年間使えるわけではありません。妊娠中は親子(母子)健康手帳を受け取った後に登録でき、出産後からの登録も可能です。
利用は延べ40回までで、1回につき1時間、2時間、3時間のいずれかを事業者と相談して決めます。40回は40時間という意味ではなく、1日に複数回利用することも可能です。実際の利用可能回数と期間を通知書・利用管理票で確認してください。
原則として12月29日〜1月3日を除く毎日、午前8時〜午後6時の間が対象です。ただし、すべての事業者が土日や希望する時間に対応できるわけではありません。
40回を超えた分や利用期間を過ぎた分は、事業者への全額自己負担になります。利用するたびに管理票へ記載してもらうなどして、残り回数を確認しましょう。
登録と予約は別。利用までの4ステップ
- お住まいの区役所の保健こども課へ事前申請する。窓口または郵送で手続きできます。妊娠中の方は、親子(母子)健康手帳の交付後に相談します。
- 市から登録決定通知書が届くのを待つ。申請しただけで利用開始になったり、事業者の予約まで完了したりするわけではありません。
- 市の事業者一覧から、住所の地域と頼みたい作業に対応する事業者を選び、利用希望日・時間を相談する。空き状況によって希望日に利用できないことがあります。
- 利用し、利用料を支払う。管理票等で回数を記録し、次回予約の前にも残り回数と終了日を確認する。
郵送の場合は、登録申請書をお住まいの区役所保健こども課へ送ります。市は、簡易書留や特定記録など、発送と配達の記録が残る方法を勧めています。必要な添付書類や審査にかかる日数は、事前に窓口へ確認してください。
登録内容が変わる場合や、サービス利用を辞退する場合は、登録変更(辞退)届の提出が必要です。市の登録情報の変更と、事業者の予約変更はそれぞれ確認しましょう。
予約の電話で何を伝える?
市の予約案内では、台帳番号、氏名・住所・電話番号、出産日または出産予定日、利用可能期間、世帯区分を伝えるよう示されています。登録決定通知書を手元に置いて電話すると確認しやすくなります。
- 希望する日と開始時間、1回あたりの利用時間
- 頼みたい家事・育児と、その中で優先したいこと
- 交通費と駐車場代を含む見込み総額、駐車スペースの有無
- 予約変更・取消の連絡先、連絡期限、費用がかかる条件
予約の締切は事業者ごとに異なります。市の一覧には、3日前、7日前、14日前などの例があり、締切前でも予約が埋まる可能性があります。これらは事業者への予約期限で、市への登録申請の締切とは別です。
キャンセルする場合の注意点
市の仕様書では、利用者の都合による当日のキャンセルは、利用料金と同額のキャンセル料を徴収するとしています。一方、利用日前日までのキャンセルは徴収しないと記載されています。
事業者一覧には、前営業日の指定時刻や当日の指定時刻など、連絡期限が別々に載っています。その時刻を、すべての事業者に共通する「無料キャンセルの締切」と読み替えることはできません。
予定が変わったら早めに連絡し、「この予約を取り消すと費用はいくらか」「どの方法で、いつまでに連絡が必要か」を予約先へ確認してください。当日の体調不良等についても、自己判断で無料になると決めず相談しましょう。
相談・申請する区役所の窓口
利用登録や対象条件の相談は、各区役所保健こども課の健康増進班へ。郵送を希望する場合は、送付前に担当窓口へ必要書類を確認してください。
- 中央区:096-328-2419/〒860-8601 中央区手取本町1-1
- 東区:096-367-9134/〒862-8555 東区東本町16-30
- 西区:096-329-1147/〒861-5292 西区小島2丁目7-1
- 南区:096-357-4138/〒861-4189 南区富合町清藤405-3
- 北区:096-272-1128/〒861-0195 北区植木町岩野238-1
公式ページの後半には、サービス提供事業者を募集する案内もあります。そこに記載されている委託期間や募集の提出期間を、家庭向けの利用期限・登録申請期限と混同しないようにしてください。
問い合わせ先・公式情報
利用登録・対象条件は、お住まいの区役所保健こども課へご相談ください。希望日時の空き、具体的な支援内容、追加費用、取消料は、登録決定後に利用を依頼する事業者へ確認してください。
- 熊本市:産前産後ホームヘルプサービス事業
- 利用案内チラシ(PDF)
- できる支援・できない支援の一覧(PDF)
- 登録申請書(PDF)
- 予約時に伝えること(PDF)
- 登録事業者一覧・2026年9月現在(PDF)
- 事業仕様書・費用と取消の取扱い(PDF)
情報確認日:2026年10月19日。市の利用案内とリンク先資料を確認して作成しました。対象の判断、予約の確保、料金の最終額は市・事業者へ確認してください。医療上の判断や個別の利用可否を保証する記事ではありません。
