福岡県の町村に住む受験生へ。大学等の受験料は上限53,000円、模試は上限8,000円の支援
福岡県内の町村に住む、申請時20歳未満の受験生が対象です。児童扶養手当受給世帯など、または市町村民税非課税世帯で、県の進学支援事業への登録が必要です。市に住む方には、この県の制度は適用されません。
- 大学等の入学試験受験料:子ども1人につき上限53,000円
- 模擬試験受験料:子ども1人につき上限8,000円
- 申請期間:2026年8月31日〜2027年3月31日
- まず相談する先:福岡県こども未来課 092-643-3257(平日9時〜17時)
どちらも対象となる受験料の実費に対する上限で、一律に満額が支給される制度ではありません。
受験料を払うたびに、ほかの学校も受けさせてよいか迷う。そんなときに、確認しておきたい支援です。正式名称は「福岡県生活困窮世帯のこどもの未来選択応援事業支援金」。この記事では、家庭で確認できる条件と、窓口に聞いておきたい点を分けて紹介します。
わが家は対象?住所・年齢・世帯の条件
最初に確かめたいのは、受験生の住所が「福岡県内の町村」かどうかです。福岡県の事業でも、県内のすべての市町村が対象ではありません。福岡市や北九州市など、市に住む方は対象外です。県内の学校を受験するかどうかではなく、まず住んでいる自治体で分かれます。
そのうえで、申請日に20歳未満であり、次の世帯条件のいずれかに当てはまり、県の「生活困窮世帯のこどもの進学支援事業」に登録していることが必要です。
- 児童扶養手当を受給している世帯
- 児童扶養手当を受給する世帯と同等の所得水準にある、ひとり親家庭や祖父母等が養育する家庭
- 市町村民税が非課税の世帯
「ひとり親なら全員」「収入が少なければ全員」という条件ではありません。児童扶養手当を受けていない場合でも、同等の所得水準に当たるかを相談できます。手取り額だけで判断せず、所得・課税証明書のどの年度を使い、どの基準で確認するのかを県に聞きましょう。
年齢は受験日ではなく、申請日の条件です。また、20歳未満という年齢条件だけで申請できるとは限りません。進学支援事業の案内は中学2年生〜高校3年生を対象としているため、すでに高校を卒業している方や、学年の扱いが分からない方は、登録の可否も含めて申請前に確認してください。
いくら支援される?対象費用と支払期間
入学試験の受験料は、子ども1人につき上限53,000円です。対象となる進学先は大学、短期大学、専修学校の専門課程、高等専門学校の4年次編入です。これらの学校の受験に向けた模擬試験の受験料は、別に上限8,000円まで支援されます。
たとえば、対象として認められる入学試験受験料が35,000円なら、上限の53,000円がそのまま支給されるわけではありません。申請するのは支払った対象費用で、支給には審査があります。入学試験と模試の上限を合算して、どんな費用にも使える一律給付と考えないようにしましょう。
対象となるのは、2026年4月1日〜2027年3月31日に支払った受験料です。ここで見るのは受験した日だけでなく、支払った日です。領収書や支払い完了の記録を確認しておくと、問い合わせの際にも説明しやすくなります。振込手数料は対象に含まれません。
また、県のチラシでは、他の制度による補助や全額免除を受ける場合は対象外とされています。申請書でも、同じ対象経費について他の自治体の同様の補助金等を受けていないことや、払い戻された受験料を含めていないことを確認します。
受験料の一部が免除されている場合、別の費用について支援を受けている場合などは、自分で併用できると判断せず、制度名・対象費用・免除額を県に伝えて確認してください。返金があった受験料を、支払時の金額のまま申請しないことも大切です。
進学支援事業の登録がまだないとき
この受験料支援では、県の進学支援事業に登録していることが条件です。申請時には登録証明書も必要なので、領収書だけそろえて申請を進めないようにしましょう。すでに利用している家庭は、まず登録証明書が手元にあるか確認してください。
未登録の場合の相談先は、県の受託事業者である株式会社トライグループです。高校生など対象の範囲に当たる家庭は、電話やメールで利用について相談できます。連絡の後、面談と事業説明、保護者の同意・利用申込書の提出を経て、県が内容を確認し、支援開始を決定する流れです。
家庭訪問以外に、電話やメール等で話を聞く方法も案内されています。「訪問だと日程が合わない」という場合は、利用できる相談方法を尋ねてみてください。登録や学習支援の利用料は無料ですが、オンライン支援などの通信料は家庭の負担です。
受験料の支援だけでなく、進路や進学費用に関する相談も案内されています。ただし、問い合わせをすればその場で登録が完了するとは限りません。利用開始や証明書の準備に必要な手順を確認し、受験料の申請期限と合わせて相談しておくと安心です。

領収書と必要書類をそろえる
県のチラシでは、すべての申請者に共通する書類として次の5点を案内しています。実際の提出時は、県の最新案内と、自分の世帯区分に対応する書類を照らし合わせてください。
- 交付申請書(様式第1号)
- 世帯全員の住民票の写し。マイナンバーの番号情報を除いたもの
- 大学等または模擬試験の受験料を支払ったことが分かる書類
- 県の進学支援事業の登録証明書
- 振込先口座の情報が分かる書類
支払証明には、受験校名、支払額、受験者または支払者の名前、領収日が必要です。一つの書類ですべてが分からなくても、領収書と受験票を組み合わせる方法が認められています。名前や学校名が載っていない支払い記録だけの場合は、何を追加すればよいか県に確認しましょう。
さらに、世帯区分に応じて、児童扶養手当を受けていることの証明の写し、世帯全員の住民税非課税証明書の写し、または親・養育者の所得・課税証明書の写しが必要です。住民税非課税証明書は高校生以下について原則不要とされていますが、世帯の状況によって必要になる場合があります。
書類の名称に迷ったら、「児童扶養手当を受給している」「非課税世帯として相談したい」など、自分の状況を先に伝えると確認しやすくなります。振込先は申請者名義の口座です。受験生と申請者が異なる場合は、誰を申請者として記入するかも含め、口座名義との対応を確かめてください。
申請の流れと期限の確認
申請期間は2026年8月31日〜2027年3月31日です。申請方法は、県の電子申請システムか郵送です。公式ページから最新の案内・様式を確認し、支払証明や登録証明書、世帯条件の証明を用意して手続きします。この記事のページから申請を受け付けるものではありません。
電子申請では必要情報を入力して書類のデータを添付します。紙で申請する場合は、申請書と必要書類を県の担当課へ郵送し、郵送料は自己負担となります。申請を受け付けた後、県が審査し、交付決定を経て、申請者名義の口座に支援金を支払います。
締切直前の郵送について、必着か消印有効かはこの記事では断定していません。締切が近い場合や、これから払う受験料がある場合は、提出の扱いと、まとめて申請するのか追加の申請ができるのかを事前に県に聞いてください。審査や入金にかかる日数も確認し、入金を前提に受験料の支払予定を組まないようにしましょう。
迷ったときの相談先と伝え方
対象条件・受験料・申請書類の相談
福岡県福祉こども政策部こども未来課 こどもの育ち・ひとり親支援係
電話:092-643-3257(平日9時〜17時)
郵送先:〒812-0045 福岡市博多区東公園7-7
進学支援事業の利用・登録の相談
株式会社トライグループ 行政事業部
電話:092-751-9711(月〜土13時〜22時、日曜・祝日を除く)
メール:qshufuk-gyousei@trygroup.com
電話では、次のように短く伝えるところからで大丈夫です。「福岡県内の○○町に住んでいます。子どもは○歳で○年生です。大学等の受験料支援について、対象になるかと必要書類を確認したいです」。続けて、世帯の状況、進学支援事業への登録の有無、支払った費用と日付を分かる範囲で伝えましょう。
まだ条件が全部分からなくても、まずはどの窓口で何を確認するかを整理できます。市に住む方はこの県制度に申し込むのではなく、お住まいの市に受験料などの支援があるかをお問い合わせください。
公式情報
公式資料確認日:2026年10月21日。対象条件や手続きは変更されることがあります。最終的な受給可否と最新の受付状況は、県の窓口でご確認ください。
